指定医療機関・難病指定医療機関・神奈川県肝臓専門医医療機関(C型慢性肝炎治療・B型慢性肝炎治療)

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熱中症のはなし

みなさま

今年の夏は非常に暑い日が続いています。
熱中症にならないよう、部屋を涼くしたり、屋外ではこまめに水分を摂り涼しい場所で休憩をとったりしてください。

それでも熱中症になってしまったときの対応を簡単に説明します。
まず熱中症になるとどんな症状が出るのでしょうか?熱中症の症状には3段階あります。

軽い症状 :めまい、大量の汗、筋肉痛、こむら返り
中程度の症状:頭痛、嘔吐、だるい、すこしぼーっとして集中できない
重い症状 :意識がもうろうとする、全身の痙攣、手足がうまく動かせない

中程度の症状があったら病院にかかりましょう
重い症状があったら救急車を呼びましょう

では軽いとき、あるいは病院に行くまではどのように対応したら良いのでしょうか?
1:まずは涼しいところで休みます
2:体を冷やします

 

ここで問題です!
「体を冷やす方法」を皆さんご存知ですか?
次の3つの体を冷やす方法を、よく冷やせる順番(効果がある順番)に並べてみましょう!

A:首、脇の下、太ももの付け根を保冷剤などで冷やす
B:水風呂に入る
C:熱冷まし用シートをおでこに貼る
D:体に霧吹きをかけて扇風機の風を当てる

さあどうでしょうか?
正解は・・・












B→D→A→Cの順番でした!
つまり、1水風呂2霧吹きと扇風機3動脈の近くを冷やす4熱冷まし用シートとなります。特に1,2が有効です。

えっ!?Aが一番じゃないの?と思われた方もいると思います。たしかにAは有名な方法ですよね。お医者さんからもAの方法を勧められたことがある人もいるかも知れません。
2009年に「どうやったら効率よく体を冷やせるか?」という論文が出ており、それを参考にするとこのような順番になります。「体を冷やす方法の論文日々医療の常識は変わっているのです。

ちなみにC:熱冷まし用シートは論文には載っていませんが、面積が小さく、気化熱のメカニズムもないので効率的ではありません。どうぞ参考にしてください。

まだまだ暑い日が続きますので、みなさまどうぞご自愛ください。

福井慶太郎

医療法人社団 福井内科消化器科クリニック

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